この3つは、いちばんよく議論になるフィルムシミュレーションです。どれもProviaより控えめで、Eternaより締まりがあり、スマートフォンの画面では見分けにくいです。それでも、向いているものはそれぞれ違います。
Classic Chrome
色は落ち着いていて、コントラストは締まり、シャドウは暗めです。青はシアン寄りになり、赤は熱が少し引きます。2014年からFujifilmのカメラに載っていて、X-Trans II以降のほぼすべてのXシリーズにあります。多くのレシピがここから始まるのはそのためです。街、建物、曇りの日など、色ではなく光と形で見せたい場面に向いています。
Classic Negative
Fujifilmが日常のスナップ用カラーネガフィルムをもとに作りました。コントラストは硬く、色は明るさによって変わります。シャドウはティールに寄って冷たく、ハイライトは暖かくなり、赤は少しマゼンタに寄ります。街の写真店で焼いたプリントにいちばん近い写りです。2019年のX-Pro3で登場し、X-T3とX-T30には搭載されませんでした。
Reala Ace
3つの中でいちばん新しく、2023年にGFX100 IIで初めて登場しました。Fujifilmは、忠実な色再現とメリハリのある階調と説明しています。Proviaよりハイライトは硬く、シャドウはやわらかく、彩度は少し抑えています。3つの中で最も正確で、肌がいちばんきれいに写ります。搭載はX-Trans Vの機種だけです。X-H2、X-H2S、X-T5、X-S20には2024年6月のファームウェアで追加されました。
並べて比べる
- 色:Chromeは控えめ、Negativeは明るさで色が変わり、Reala Aceは正確です。
- コントラスト:3つともProviaより硬めです。最も硬いのはClassic Negativeです。
- 肌:Reala Aceがいちばんです。Classic Chromeは血色が悪く見えることがあり、Classic Negativeは肌が赤くなることがあります。
- 空:Chromeは深いシアン、Negativeはティール、Reala Aceは青のままです。
- 機種:Chromeはほぼ全機種、NegativeはX-Pro3以降、Reala AceはX-Trans Vです。お使いの機種はカメラ別フィルムシミュレーションで確認できます。
どれを選ぶか
ドキュメンタリーや街の撮影ならClassic Chromeです。友人、旅行、フィルムで撮ったような雰囲気ならClassic Negativeです。人物や、見たままの色を残したいときはReala Aceです。レシピはそれぞれを大きく変えます。Classic Chromeに暖色寄りのホワイトバランスシフトをかけると、ネガのような色に近づくこともあります。これもレシピがある理由の1つです。方法はホワイトバランスシフトの解説で紹介しています。
いちばん確かなのは自分で試すことです。C1、C2、C3にそれぞれ1つずつ登録して(方法はこちら)、同じ道を3回歩いて撮ってみます。フィルムシミュレーションごとのレシピはClassic Chrome、Classic Negative、Reala Aceで探せます。
おすすめ
Classic Chromeのレシピ:Springfield
@russfujiのレシピです。Classic Chromeのカラーを上げ(+4)、グレイン・エフェクトはStrong・Large、オートホワイトバランスを暖色寄り(R+2 B−3)にしています。X-Trans V向けです。


SpringfieldClassic Negativeのレシピ:Summer Negative
Jamie Chanceのレシピです。追加の効果はオフにした素のClassic Negativeで、グレインもカラークロームもありません。オートホワイトバランスはR+2 B−4、DR200です。X-Trans IV向けなので、X-Pro3とX100V以降で使えます。


Summer NegativeReala Aceのレシピ:Open Window
その日の見たままの色で撮る、普段使いのカラーレシピです。旅行、料理、家族など、雰囲気より正確な色が大事な場面に向いています。


Open Window




