フィルムシミュレーションは、Fujifilmのカメラがセンサーのデータを写真に仕上げる方法です。彩度、コントラスト、肌や空の写り方が決まります。同じ場面でも、Velviaなら鮮やかに、Classic Chromeなら静かで硬い写りになります。多くはFujifilm自身のフィルムにちなんだ名前で、上にかぶせるのではなくカメラの画像処理に組み込まれています。そのため、フィルターではなくカメラが選んだ色のように見えます。
フィルムシミュレーションはJPEGとHEIFに適用されます。RAWファイルは選んだフィルムシミュレーションを記録しますが、焼き込みはしません。詳しくはFujifilmカメラのJPEGとRAWをご覧ください。
全フィルムシミュレーション一覧
| フィルムシミュレーション | 仕上がり | センサー世代 |
|---|---|---|
| Provia / Standard | 標準的な仕上がり。色とコントラストのバランスが取れています。 | すべての X-Trans 機 |
| Velvia / Vivid | 鮮やか。彩度とコントラストが高く、風景向きです。 | すべての X-Trans 機 |
| Astia / Soft | コントラストは柔らかく、色は明るいまま。ポートレート向きです。 | すべての X-Trans 機 |
| Classic Chrome | 抑えた色、しっかりしたコントラスト、深いシャドウ。ドキュメンタリー調です。 | X-Trans V, X-Trans IV, X-Trans III, X-Trans II (X100S を除く) |
| Pro Neg. Hi | 穏やかな色で、少しコントラストを強めたポートレート向きの仕上がりです。 | すべての X-Trans 機 |
| Pro Neg. Std | もっともフラットなポートレート向き。柔らかな階調と控えめな色です。 | すべての X-Trans 機 |
| Classic Negative | 硬いコントラストと、明るさで変わる色。カラーネガのプリントのようです。 | X-Trans V, X-Trans IV (X-T3, X-T30 を除く) |
| Nostalgic Neg. | 琥珀色のハイライトと豊かなシャドウ。温かみのあるプリント調です。 | X-Trans V |
| Eterna / Cinema | 低い彩度と柔らかなシャドウ。動画向けに作られています。 | X-Trans V, X-Trans IV, X-Trans III (X-H1) |
| Eterna Bleach Bypass | フィルム現像の漂白工程を省いたような、低彩度で硬めの仕上がりです。 | X-Trans V, X-Trans IV (X-T4, X-S10, X-E4, X-T30 II) |
| Reala Ace | 忠実な色。Provia よりハイライトは硬く、シャドウは柔らかめです。 | X-Trans V |
| Acros | 締まった黒と細かな描写のモノクロ。Ye、R、G フィルター版があります。 | X-Trans V, X-Trans IV, X-Trans III |
| Monochrome | 標準的なモノクロ。Acros と同じフィルター版があります。 | すべての X-Trans 機 |
| Sepia | 茶色に色づいたモノクロです。 | すべての X-Trans 機 |
センサーの世代は、アプリのカメラ一覧(最新ファームウェア)にもとづいています。GFXの機種は表に含めていません。各機種の一覧と出典はカメラ別フィルムシミュレーションにあります。
フィルムシミュレーションからレシピへ
フィルムシミュレーションは出発点です。レシピは、カメラのほかの画質設定でそれを調整します。ホワイトバランスとそのシフト、ハイライトトーンとシャドウトーン、カラー、グレイン・エフェクト、カラークローム・エフェクト、ダイナミックレンジです。同じClassic Chromeのレシピでも、まったく違って見えることがあります。特に大事な設定はホワイトバランスシフトの解説とグレインとカラークロームの解説で説明しています。
どこから始めるか
変える前に、1つのフィルムシミュレーションで1週間撮ってみます。ProviaとClassic Chromeは扱いやすいです。Velviaは、合う場面と合わない場面がすぐにわかります。そのあと、気に入ったフィルムシミュレーションのレシピをレシピページから試し、カスタムに保存して切り替えられるようにします。登録の手順はこちらです。
おすすめ
最初に試すレシピ:Reggie’s Portra
@keepitklasseのレシピです。Classic Chromeを少し暖かくし、階調はやわらかめ、ダイナミックレンジはAutoなので、最低ISO感度を気にする必要がありません。X-Trans IV向けなので、X-Pro3以降のほとんどの機種で使えます。


Reggie’s Portra







