レシピは、フィルムシミュレーションと十数項目の設定の組み合わせです。ダイナミックレンジ、ホワイトバランスとそのシフト、ハイライトトーン、シャドウトーン、カラー、グレイン・エフェクトなどです。毎回手で合わせることもできますが、カメラの7つのカスタム(C1〜C7)のどれかに登録しておけば、Qメニューからすぐに切り替えられます。
以下のメニュー名は最近のXシリーズ(X-Trans IVとV)のものです。古い機種も手順は同じで、表記が少し違います。正確な場所は、お使いの機種のFujifilmオンラインマニュアルで確認できます。
1. カスタムを選ぶ
MENUを押し、画質設定を開いて「カスタム登録/編集」を選びます。C1〜C7が表示されます。空いているもの、または上書きしてよいものを選びます。
2. 設定を入力する
「編集/確認」を選ぶと、カスタムに保存される項目が一覧で表示されます。レシピを1行ずつ入力します。フィルムシミュレーション、グレイン・エフェクト、カラークローム・エフェクト、カラークロームブルー、ホワイトバランスとRとBのシフト、ダイナミックレンジ、ハイライトトーン、シャドウトーン、カラー、シャープネス、ノイズリダクション、明瞭度です。レシピに書かれていない項目は0かOffにします。
レシピで使う設定がカメラにない場合は、その行を飛ばします。仕上がりは近くなりますが、同じにはなりません。機種ごとの対応はカメラ別フィルムシミュレーションで確認できます。
別の方法もあります。普段の撮影設定としてすべて合わせてから、カスタムに戻って「現在の設定を保存」を選びます。結果は同じです。
3. 名前を付ける
同じメニューのEDIT CUSTOM NAMEで、カスタムの名前を変えられます。「C3」では半年後に何のことかわかりません。「雪」やレシピ名ならわかりますし、切り替えるときにもその名前が表示されます。
4. 切り替える
Qボタンを押します。初期設定のレイアウトでは、たいてい最初の項目がカスタム設定で、BASEか現在のカスタムが表示されています。それを選んでリアコマンドダイヤルを回します。Qメニューを並べ替えている場合は、画質設定から同じ操作ができます。
5. 自動更新を決める
新しい機種には、画質設定に「カスタム自動更新」があります。有効にすると、カスタムを使っている間に変えた設定がそのままカスタムに書き込まれます。便利ですが、何度か撮影するうちにレシピがずれていく原因にもなります。無効にすると、変更した項目に赤い点がつき、自分で保存しない限り何も保存されません。レシピを使うなら、無効のほうが安全です。
保存されないもの
カスタム設定に入るのは画像の処理方法で、露出は入りません。絞り、シャッタースピード、露出補正は引き続きダイヤルで決まります。レシピに「露出補正+1/3〜+2/3」とあれば、それは撮る人へのアドバイスで、カスタムが設定するものではありません。
古い機種では、ホワイトバランスシフトはカスタムではなくホワイトバランスのモードに属します。X-Trans IIIの機種(X-T2、X-Pro2、X100Fなど)とX-T3、X-T30では、オートホワイトバランスを使う2つのカスタムが1つのシフトを共有します。C1をAuto +2R −4Bにすると、C2のAutoも変わります。X-Pro3、X100V、X-T4以降は、シフトがカスタムごとに保存されます。古い機種でのよくある対処法は、レシピごとにホワイトバランスのモード(Auto、Daylight、ケルビン値)を変えて、それぞれにシフトを持たせることです。詳しくはホワイトバランスシフトの解説をご覧ください。
メニューを使わない方法
iPhone版のFujigraphyなら、手順1〜5をアプリが代わりに行います。レシピを選び、USB-Cでカメラをつなぎ、カスタムを選ぶと、アプリがすべての値を書き込みます。書き込む前にレシピをお使いの機種と照合するので、反映されない項目がわかります。登録するレシピはレシピページで探せます。
















